暴落時だけ株買っていれば儲かる説の検証
こんにちは~こんばんは~堅実投資家のタイセイ(@investertaiseih)です。
日々投資をしているとふと思うことがある。
投資って買う回数を極端に減らして本当のチャンスのみに絞れば勝率が相当上がるのでは無いかと・・・
そこで今日は本当の株の買い時と言われる暴落時だけ買っていくとどのような結果になるか検証してみました。
※この記事は3分程度で読めます。
目次(クリックで飛べます)
暴落後の反発(短期的視点)
私の中では1日日経平均が1000円下がるというのは往々にして下がり過ぎでは無いかと思いいくつかの事例で検証してみました。
年月日 | 終値 | 前日終値からの下落幅 | その後の動向 |
---|---|---|---|
2020年3月9日 | 19698円 | -1050円 | 翌日始値19474円 翌日高値19970円 翌日終値19867 |
1995年1月23日 | 17785円 | -1054円 | 翌日始値17807円 翌日高値18138円 翌日終値18060円 |
2018年2月6日 | 21610円 | -1071円 | 翌日始値22001円 翌日高値22353円 翌日終値21645円 |
2008年10月16日 | 8458円 | -1089円 | 翌日始値8579円 翌日高値8763円 翌日終値8693円 |
2020年3月13日 | 17431円 | -1128円 | 翌日始値17586円 翌日高値17785円 翌日終値17002円 |
2013年5月23日 | 14483円 | -1143円 | 翌日始値14731円 翌日高値15007円 翌日終値14612円 |
ここからわかることは1000円日経平均が下げた翌日は一旦は数百円単位で反発しているのが分かります。
ただ1000円以上下がっているだけあって明らかな下落理由があることが多いのでこの反発を利用して売買する場合は短期取引をお勧めします。
翌日の終値では更に下がっている場合もあったので一旦反発したら欲張らずにすぐに利確した方が無難でしょう。
過去にこの手法を使用したのはまだ記憶に新しいトランプがクリントンとの戦いで大方の予想に反して大統領に就任が決まった時です。
今でこそトランプの減税策や株価対策に投資家として恩恵を受けているので未だに期待感がぬぐえないですが
当時はあんな暴言吐いている人間が大統領になったらヤバイという雰囲気が漂っており心配しながら会社のPCで投票結果を見ていたのを思い出します。
そんな中、トランプ優勢が伝わると株価が乱高下していました。
2016年11月9日日経17171円の前日終値から16111円という1060円の下げを見せました。
これはさすがに下げ過ぎだと思い買いを入れて翌日には売却しました。ちなみに翌日の終値は17344円でした。
ここまで暴落すると指数に連動して大抵下がるのでそのタイミングで有望な銘柄を買い向かうと良いでしょう。
当時は今よりも確信が無く大きく買うことが出来なかったのが悔やまれます。
ショック安後の動向(長期視点)
1929年10月24日 | 世界恐慌 | 約83%マイナスを約15年で回復 |
1987年10月19日 | ブラックマンデー | 約30%マイナスを約2年で回復 |
1990年1月 | 日本のバブル崩壊 | 約50%マイナス。最高値38915円から未だ回復せず |
2000年3月 | ITバブル崩壊と同時多発テロ | 約45%マイナスを約6年で回復 |
2008年9月 | リーマンショック | 約38%マイナス。約5年で回復 |
2011年3月11日 | 東日本大震災 | 震災から2営業日後に安値をつけ8か月後の11月に安値更新。約20%マイナス。約2年で回復。 |
ショック安が起こった後はしばらく値動きが激しい状況が続くので中々手が出しづらい状況ではあります。
比較的戻りが早いのは地震などの天災です。私自身も東日本大震災の後に購入した株は数年で2倍、3倍になった株が続出しました。過去の歴史を見ると世界恐慌とか15年間とか異常なレベルですが大底は発生から3年で起きています。仮に世界恐慌と今回が同じパターンを踏むとしたら再度の暴落でも買い迎えればリターンもある程度期待出来ます。
また当時と比較すると現状では歴史に学び各国とも金融政策などを即座に出動するようになっています。
毎度のことですが少しずつ何度かに時期を分けて購入していけば回復途中、長くて5年程度で報われることが多いです。回復まで長ければ長い程、資金力が必要になります。その分買う頻度を調整したり、もしくは積み立て投資の金額を引き上げたり、積み立て投資のスポット買いをするのもショック安後に実施すれば効果が後々出てくるでしょう。そんな中で個別銘柄では数倍になる銘柄も多数出現してくるのでショック安の時はボーナスタイムと言えるでしょう。
コロナショック後の戦略とまとめ
基本的には上記と同じように何度かに時期を分けて購入していく戦略になります。今回大きなチャンスと感じているのはFRBがゼロ金利政策などの金融緩和を2022年まで継続することを決めています。それに基づくと私の基本戦略は、素直に金融緩和が終わるまでは市場が大きく下がるような時はその都度買いで、景気が浮上してきたら利上げの話が出だすのでその後に分散して売って行けば大きな果実が取れると思います。
ただ言うのは簡単ですがこれが中々我慢を強いられます。
買うタイミングを待つ我慢、損失抱えたら耐える我慢、売り時を待つ我慢。
そして暴落時に買う勇気。←これ一番きついかも
我慢と勇気を強いられる相場になりそうですが気長にやっていきましょう。
もちろん投資に絶対は無いので自分の納得いくように考えて実行してください。そして如何なる場合も市場に居続けられることを念頭に置いてリスクヘッジや資金管理をしつつ投資を行いましょう。
※本記事を読んで生じたいかなる損害も一切、責任は持てません。
最終的な売買判断は自己責任にてお願いいたします。
taisei honda
15年以上経験を積み堅実な投資手法で毎年着実に平均10%以上の利回りを上げています。『これだけは知っておきたい一番大事なお金のこと:一億総投資家時代の賢い生き方』にてAmazon電子書籍5部門1位。投資の儲けは我慢料。モットーは成功するまで続ければ失敗しない。不幸はお金である程度防げるけど幸せは人間関係でしか得られない